旅の写文 地のテーマ 第2集
  風土・絶景・大地・地球など、地の写真にコトバを乗せて……
≪地:第1集
旅の手記へ戻る
地:第3集へ
  
 
 
たぶん日本人は砂漠の砂を知らない。
        わたしの知っている砂とは別の物質。
       少なくとも砂じゃない。
     ガスのように空気に馴染み、はるか彼方を濁らせる。
タバス市郊外の砂漠 【イラン】
 
         泥とワラさえあれば良い。
        昔の構えを崩して塗って、継ぎ足し継ぎ足し村ができる。
         ここは、これまでずっと、これで良かったのだ。
           ここは、これからずっと、これで良いのだ。
 
 
 
砂漠のオアシス村ギャルメェの町並 【イラン】
 
         泉が先か、樹が先か、鳥はどこから飛んできて、魚はどこから湧いたのか。
広い広い砂漠に完全包囲された、オアシスの不思議。
砂漠のオアシス村ギャルメェ 【イラン】
 
 
 わずかに吹く風を、必死に手をのばして拾おうとする人々の町。
  そうまでして、この砂漠に住みついた人々の町。
ヤズド市の旧市街の風の塔 【イラン】
 
 中国や中央アジアのシルクロードで見てきた獅子像は、たてがみのない奇妙なトラだった。
なぜなら、笑ってしまうけれど、彼らはライオンを見たことがないのだもの。
この超大国にはライオンがいた。そしてここでも強さの象徴とされたわけだ。
やっぱり憧れちゃうくらい格好良いものなぁ。
アケメネス朝ペルシャ帝都ペルセポリス 【イラン】
 
ページトップへ
地:第3集も見る
inserted by FC2 system