| 旅の写文 水のテーマ 第2集 | 海洋・河川・湖沼・井戸など、水の写真にコトバを乗せて…… | ≪水:第1集へ | ▲旅の手記へ戻る | ≫水:第3集へ |
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| 塩が浮き出た地面をザクザクと踏みしめると、まるで雪原。 枯れた水草の積ったあたりには、若い草が密集していた。 人が住み、用水路を畑に引くまで、ここもきっとオアシスだったのだろう。 |
| | 砂漠のオアシス村ギャルメェ 【イラン】 |
| オアシスの外周にそって、低空飛行でグルグルと飛び回っていた。 鳥がここをオアシスと認識し、何か行動を起こしている様が、なぜだか神秘的だった。 |
| | 砂漠のオアシス村ギャルメェ 【イラン】 |
| 鏡のごとき静かな川面。 穏やかに、それでもとどまらぬ流れに映し出されたものは、 移り変わる時の残影に他ならない。 |
| | エスファハン市のハージュー橋 【イラン】 |
| 渓谷に作られたダム湖は、山脈の下に広がる大都市を潤す。 普通にしていたら、もうダメになったのだ。 自然に逆らうのが、人の発展というものなのか。 |
| | 首都テヘラン北部のダム湖 【イラン】 |
| 天井の明りとりの数だけ、バザールの床にシミが続いていた。 雨が降ったらしい。 空気と違って、目にうつる。 今夜は、冷えそうだ。
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| | タブリーズ市のバザール 【イラン】 |
| 遠目に見たら、際立つ青。 空を湖が映しているのではない。 空が湖を移しているようにさえ思える、優しくも力強い水の色。 |
| | ウァン湖 【クルディスタン】 |
| 目を細めて遠く眺めるうちは、すべてをありのままに映し出すのに、 近づき、手に取ろうとすると、つかみどころもなく、濁って輝きを失う。 絶対にさわることのできない、まぼろしのような鏡。 |
| | 車窓から見るアナトリアの大地 【クルディスタン】 |
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