旅の写文 水のテーマ 第2集
  海洋・河川・湖沼・井戸など、水の写真にコトバを乗せて……
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  塩が浮き出た地面をザクザクと踏みしめると、まるで雪原。
   枯れた水草の積ったあたりには、若い草が密集していた。
人が住み、用水路を畑に引くまで、ここもきっとオアシスだったのだろう。
砂漠のオアシス村ギャルメェ 【イラン】
 
     オアシスの外周にそって、低空飛行でグルグルと飛び回っていた。
鳥がここをオアシスと認識し、何か行動を起こしている様が、なぜだか神秘的だった。
 
 
 
 
 
砂漠のオアシス村ギャルメェ 【イラン】
 
 
 
 
 
 
 
鏡のごとき静かな川面。
 穏やかに、それでもとどまらぬ流れに映し出されたものは、
                 移り変わる時の残影に他ならない。
エスファハン市のハージュー橋 【イラン】
 
 
渓谷に作られたダム湖は、山脈の下に広がる大都市を潤す。
  普通にしていたら、もうダメになったのだ。
    自然に逆らうのが、人の発展というものなのか。
首都テヘラン北部のダム湖 【イラン】
 
天井の明りとりの数だけ、バザールの床にシミが続いていた。
                       雨が降ったらしい。
            空気と違って、目にうつる。
   今夜は、冷えそうだ。
タブリーズ市のバザール 【イラン】
 
                    遠目に見たら、際立つ青。
               空を湖が映しているのではない。
  空が湖を移しているようにさえ思える、優しくも力強い水の色。
 
 
ウァン湖 【クルディスタン】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  目を細めて遠く眺めるうちは、すべてをありのままに映し出すのに、
近づき、手に取ろうとすると、つかみどころもなく、濁って輝きを失う。
   絶対にさわることのできない、まぼろしのような鏡。
車窓から見るアナトリアの大地 【クルディスタン】
 
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