| 旅の写文 緑のテーマ 第2集 | 草原・林野・花葉・農畜など、緑の写真にコトバを乗せて…… | ≪緑:第1集へ | ▲旅の手記へ戻る | ≫緑:第3集へ |
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| 太陽に、手を伸ばし、生きたい…。 そう強く思った意思の顕れ。 |
| | 砂漠のオアシス村ギャルメェ 【イラン】 |
| しっとりとした紫色の皮に包まれたピスタチオ、熟しきった甘柿。 青くて小粒のミカン、口開けてはらわた見せるザクロかな。フフフン。 中国では白桃、ハミ瓜、トルファン葡萄…。 山岳中央アジアではアプリコット、黄桃、洋ナシ…。 砂漠中央アジアではスイカ、メロン、ブドウ…。 フルーツはおいしい。 |
| | シラーズ市の青果店 【イラン】 |
| 色とりどりの花や果樹で溢れる、神学校も宮殿も廟もさることながら、使っていない色はないくらい、 鮮やかに描かれた花鳥に埋め尽くされるタイル装飾こそ、ここが花園の都と呼ばれるゆえん。 |
| | シラーズ市の王墓 【イラン】 |
| 崖の斜面に築かれた村のはずれを歩く人なんて、村のはずれに住む人だけだ。 毎日まいにちシトシトと、性懲りもなく雨が降るので、コケや草は随分と図々しくも伸びやかなこと。 でもちょっと、一面緑になった所を見てみたい。
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| | マスレー村のはずれ 【イラン】 |
| 果物の形は可愛らしい。 果物の色は鮮やかだ。 果物は甘い。 親愛の情をたっぷりこめて、 大事な人にプレゼント。 |
| | マークー国境の宿にて 【イラン】 |
| ずっとずっと長きにわたって外敵から町を見守ってきた城塞の屋上。 平和の色した絨毯は、争いの歴史が終わった証拠。 |
| | シャンルウルファ城塞の屋上 【クルディスタン】 |
| 町からはるか見上げた先の、崖の上空に青々続く、 歴史のかなたに忘れ去られた古い都にお墓があった。 今なお広がり続ける人のいない都のお墓には、 ここが、眠るべき場所。 遠い記憶が刻まれていた。 |
| | ハサンケイフの城塞遺跡 【クルディスタン】 |
| 両側を新しいイスラムモスクに挟まれた、 アルメニア正教会の周りだけ、野放図なほど荒れている。 祈らなくなったのではなくて、祈る人がこの町からいなくなったのだ。 |
| | カルス町の旧アルメニア正教会 【クルディスタン】 |
| 斜陽が空気を染め上げて、緑の光が世界を包んだ。 祖国を失った哀しみの都は、時代の彼方に置き忘れられて、 永遠の時をかみしめていた。 ここに、時間は流れていない。 |
| | アルメニア王国の首都アニ 【クルディスタン】 |
| 朝日をたっぷりため込んだ、 公園の木々たちが、 いま一日を始めようとする人々を温める。 |
| | トラブゾン港の中央広場 【トルコ】 |
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