旅の準備や携行品
予備知識
旅行グッズ
現地で
 ・予防接種と健康管理
 ・任意旅行保険への加入
 ・お金の下ごしらえ
 ・旅じたくの費用
 ・電話とメールの設定
 ・言葉の準備
 ・査証(ビザ)情報の調べ方
 ・変圧器とコンセントプラグ
 ・ガイドブックあれこれ
 ・写真を撮ろう
 ・かばんの中身の総チェック
 ・お金のあつかい
 ・食生活と衛生
 ・海外からの連絡手段
 ・防犯の知恵
 ・大使館や外務省の役割
■予備知識
 予防接種と健康管理
◎予防接種について
 管理人は防げるリスクは防ぐのがいいと思うので、発展途上国を長期旅行する場合は、予防接種を推奨します。1回で済まない予防接種もありますので、前もって接種スケジュールを組みます。 1本1万円を越えるワクチンもあるので、フルセットで受けると5万円くらいします。
   厚生労働省検疫所    日本検疫衛生協会
 
 黄熱は、イエローカード(予防接種証明書)を所持していないと赤道付近の発展途上国に入国できない場合があります。1回の接種で10年間有効です。破傷風は、スリ傷などから感染するためリスクは高めです。日本では幼児期に三種混合を受けているはずなので、1回の追加接種で足りると思います。A型肝炎は、水などから感染するのでリスクは高いです。追加接種が必要なのでスケジュールに注意が必要です。狂犬病は、犬やウモリなどに噛まれなければ大丈夫ですが発病したら致死率100%です。ワクチン不足のため事前に問い合わせが必要があります。そのほかの感染症は自分の注意でリスクを大幅に減らすことができるとおもいます。
 
◎自然環境について
 暑いところでは、熱射病で体調を崩す旅行者も多いです。帽子やバンダナで日差しを防ぎ、水分補給をしっかりします。高山地帯は、高山病に注意します。高山病は息が切れ、頭痛や吐き気を催します。高山地帯はもとより、砂漠や草原地帯の冬は大変寒いです。また積雪で道路封鎖されることもあるので時期と旅程を検討します。
 
 任意保険への加入
 管理人は、任意の海外旅行保険への加入を推奨します。クレジットカードに付帯している海外保険については注意が必要です。理由は次の通りです。
  @ 旅行代金を保険付帯のカードで決済しないと保険が発動しないケースがある。
  A 損害賠償、救難費用(数千万円)については補償上限(数百万円)が低すぎて対応できない。
  B 医療保障については一部患者負担になるケースが多い。
  C 手続きに時間がかかるため即金が必要なときに自腹を切るケースが多い。
 
 盗難や破損の保障のみを考えている場合には手軽で安心ですが、長期旅行をする場合は、自分の被害だけでなく救難費用などについて自己責任を問われないようにした方が良いです。
 
 海外旅行保険のAIUでは治療・救援費用が無制限に保証される保険が発売されています。
   AIUの個人旅行保険インフィニティ
 なぜ、AIUなのかというと、ズバリ「払いが良い」からです。審査や手続きが簡単でスピーディに対応してもらえます。管理人は過去の旅では毎回被害額の満額保険金を支払ってもらいましたから、信用しています。
 
 お金の下ごしらえ
◎現金
 渡航先にもよりますが、米ドルはたいてい通用します。欧州圏やその植民地では、ユーロも通用します。日本円はあまり通用しません。1〜10米ドルの小額紙幣はかさばらない程度に用意しますが、米ドルが直接使える国以外では必要ありません。両替を前提にすれば、20米ドル紙幣・50米ドル紙幣が使いやすいです。大手銀行や成田空港で円から外貨へ両替できます。
 
◎トラベラーズチェック(TC)
 TCは旅行者用の金券で、米ドルやユーロなど主要な通貨がそろっており、日本の大手銀行で買えます。TCはサイン(漢字が良い)をしなければ使えないうえ、紛失盗難時には現地のオフィスで再発行が可能というメリットがあります。また、現地の大手銀行で現金(現地通貨または額面通貨)に交換することもできます。ただし、手数料を取られたり小さい店では使えなかったりします。管理人は、世界中で通用度の高いアメリカンエキスプレスを使っています。
 
◎国際キャッシュカード
 日本の大手銀行には、国際キャッシュカード機能がついています。この機能はPLUS・VISA系列とCIRRUS・MASTER系列の2種類があります。海外のATMにはこれらの系列マークがあり、対応しているキャッシュカードで現地通貨(または米ドル・ユーロ)が引き出せます。取引先銀行に、どちらの系列か確認し、両方のカードを持つと万全です。ただし、近年は国際キャッシュカード機能よりもクレジットカードキャッシングの方が主流です。引き出し手数料とキャッシング利息はあまり変わりません。それに、海外のたいていのATMでキャッシングが可能です。
 
◎クレジットカード
 何と言ってもVISAとMASTERです。両方用意すれば万全です。国際キャッシュカードと兼ねて準備します。国際キャッシュカードについても言えることですが、カードを分ける場合は当然口座も分けた方が良いです。また、退職して旅に出る場合は、退職前にクレジットカードを作っておいた方が良いです。
 
 これらの形に分散させますが、割合は渡航先の状況によって異なります。たとえば、中央アジアではATMが使えるところが非常に少ないので現金とTCの割合が高めになります。ただ、総じて管理人としては、現金30%、TC30%、預金口座40%の割合が妥当だと考えています。
 
 旅じたくの費用
 現地での活動費以外にかかる旅行の初期費用は状況に応じます。現地では別途1日当たり2千円から5千円を予定します。
例:シルクロードに半年間行く場合 
 行きのチケット代
6万円
 中国西安行き格安チケット
 ビザ、国際免許
1万円
 日本で取得できるもの
 旅行保険
8万円
 救援費無制限6か月
 予防接種
6万円
 黄熱・狂犬・破傷風・A型肝炎
 バックパックとデイパック
2万円
 登山用品店など
 薬品や小物など
2万円
 防犯グッズなど
 ガイドブック、辞書、地図
1万円
 LonelyPlanet、ロシア語辞書など
合計  
26万円
 
 保険料や予防接種がこれら 高くつきます。管理人は、保険加入と予防接種を旅の約束にしています。かばんや小物は1度買えば次も使えますし、予防接種も1度受ければ追加接種で済むものもあります。
 
 電話とメールの設定
◎電話
 最近では多くの日本の携帯電話が世界対応になっています。 事前に国際ローミングサービス(たいてい無料で初期設定)を開始しているかどうか確認して、そのまま海外に電話を持っていけば使えます。コンセントプラグさえ持っていれば変圧器なしでも充電できます。日本にかけるときは、頭の最初の0の代わりに+81をつけて発信します。電話機能は原則的に現地人が現地の携帯電話を使っている地域であればたいてい繋がります。通信が発達している国ではE-mail機能も利用できます。通話よりE-mailの方が重宝します。利用料は高めで、国にもよりますが通話1分500円程度、メール1通100円程度が目安です。最近の携帯電話はデジカメ並みにカメラ機能が充実しているものもあります。カメラはなくとも携帯電話、という人もいます。
 
◎skype
 skypeはインターネット上の無料の国際電話で、マイクイヤホンをパソコンにつなげば、世界中のskypeユーザーと通話ができます。skypeを利用するためには無料のソフトをダウンロードして、登録する必要があります。マイクイヤホンはヨドバシカメラなどで数百円で売っているもので構いません。通話者がいずれもネット環境にいて、ログイン時刻を事前に打ち合わせて通話することになります。家族など連絡したい相手には、事前に登録してもらうと良いでしょう。
    skypeのページ
 
◎メール
 ウェブメール(ネット上の無料メール)は基本的に無料で登録でき、どのパソコンからでもインターネット画面上で使えます。パソコンのメールソフト(outlookなど)でも使えます。老舗のhotmailは相手サーバとの相性により送受信できない場合もあります。Yahoo!メールはもちろん、グーグルのGmailも人気です。
 
 言葉の準備
 よく「英語がまったくしゃべれません!」、と言って旅行を倦厭する人がいますが、日本人なら最低限の英語はしゃべれますから自信を持って大丈夫です。発展途上国に行く場合は我々以上に現地人も英語がわかりません。ビジネス会話をする必要はないのです。具体的にどうすれば旅行での最低限のコミュニケーションがとれるかを考えるのが大事です。
 
◎何語を話す国なのか
 発展途上国の多くは、欧州諸国に植民地化された経緯があります。中南米や東南アジアではスペイン語、アフリカ圏では英語とフランス語、中央アジア圏ではロシア語が広く通用します。また、インド・パキスタンなどは英語が公用語となっています。ときおり、各地でポルトガル語が登場します。中近東はアラビア語、中国近隣では中国語(北京語)です。そうすると、地域によって、意識しなければならない外国語は絞られます。
 
◎どんな語学書が良いか
 ビジネスや調査をしに行くわけでないなら、旅行会話は10くらいのフレーズと数字だけで事足ります。古本屋に行けば『指差し会話帳』が手に入ります。出発の飛行機で読めば良いでしょう。何も心配することはありません。また、より深くコミュニケーションしたいなら、多少の文法を抑え辞書を持って行けばよいでしょう。
 
◎言葉のルーツ
 フランス語・スペイン語・ポルトガル語・イタリア語はラテン語派生なので、文法はみんな似たり寄ったりです。ロシア語はキリル文字を用いており、コーカサス、ブルガリアやギリシャと文字のタイプは同じです。アラビア語はペルシャ語、クルド語などと同様、右から左に書く文字が特徴です。トルコ語はカザック語、カラカルパック語、キルギス語、ウズベク語、ウイグル語などに派生しています。これを知っておくと、違う言語でも単語がどことなく似ていることが多いので便利です。中国語は筆談ができますし、発音ルールさえ覚えれば英語と文法はほとんど同じです。また、ペルシャ語アラビア語のみ数字表記が異なります。
 
◎現地語のあいさつ
 旅行会話は心配に及びません。しかし、渡航先の現地語であいさつができた方が、相手のウケはとても良いです。現地語のあいさつは、渡航先のガイドブックにたいてい掲載されていますので、目を通しておくとよいと思います。
 
 査証(ビザ)の調べ方
 日本は、海外の多くの国に査証なしで入国できる恵まれた国ですが、渡航予定の国が査証(ビザ)を要求しているかどうか、事前に確認する必要があります。確実で最新の情報を提供している外務省海外安全ホームページで渡航安全情報と併せて確認するのが堅実です。また、査証情報を提供するホームページもいくつかありますので参考にします。
   外務省海外安全ホームページ   Backpackersのビザ情報 
 
 旅先でのロスタイムをなくすため、可能である場合は日本で事前にビザを取得するのも良いと思います。まず、渡航先の国が在日大使館を設置しているかどうかを調べます。そしてどうやって取得するか直接問い合わせたりします。在日外国大使館のリストは外務省が提供しています。
    外務省リンクページ駐日外国公館リスト
 
 在日大使館がなかったり、海外のほうが手続きが容易な場合は査証取得を見越してルート設定を考えます。たいてい予定通り行動できないものですが……。ロンリープラネットや旅行人などバックパッカー向けのガイドブックにはその街に所在する近隣諸国の大使館の情報が地図に記載されています。
 
 また、旧ソ連の国などでは、ビザ発行に招聘状(現地からの招待状、インビテーションレター)なるものの添付を要求するところもあります。その場合は、旅行代理店に手配してもらうのが良いでしょう。そのほか、旅程・通帳残高・推薦状(勤め先に書いてもらったり、自分で書いたり)などの添付を求められるケースもあります。
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■旅行グッズ
 変圧器とコンセントプラグ
 日本の電圧は100vですが、世界では100vから250vの間でまちまちです。電圧は変圧器(重いもので1kgくらいあるこぶし大の箱)で100vに抑えることができ、性能にもよりますが薄型で高性能のものは1万円くらいします。ただし、デジカメ、携帯電話、パソコンなどの多くは世界の電圧に対応しています。ACアダプターなどに100v-240vと書いてあれば、重たい変圧器は不要です。変圧が必要な家電と言えば、規格の古い電動ひげそり、ドライヤーなどです。
 
 各国プラグの形状も様々です。コンセントプラグで日本のプラグの( I   I )型にすることができます。全世界対応のコンセントプラグ(サスコムなど)は2千円くらいでヨドバシカメラや旅行用品店などで売っています。
 
 タコ足付き延長コードは便利です。コンセントプラグで1つの電源の形状を変えれば、デジカメ、携帯などを同時に充電することができます。
 
 ガイドブックあれこれ
◎LonelyPlanet
 管理人の愛用書です。オーストラリアの出版社が出す英語のガイドブックで、ほとんどの国をカバーしている情報の塊です。写真や著者の主観をほぼ排除し、通貨・言葉・気候・宗教・国民性などの情報や主要都市の地図及び宿、交通機関などに特化しています。それゆえ、英語であるにもかかわらず、数字や地名ばかりなので、英語力がなくても充分に内容が理解できます。最近は一部日本語版が出版されています。また、国別だけではなく、中近東、中央アジア、コーカサスといった地域ごとにまとめたダイジェスト版があるのも良いですし、現地の欧米系のバックパッカーとの情報交換にも使えます。
 
◎地球の歩き方
 地球の歩き方はバックパッカーというより観光旅行向けの本です。写真や著者の主観が多いためイメージがわきやすいです。観光向けではない地域情報や、ビザ・越境情報などはあまりカバーしていません。また、安宿の情報も少ないです。 ただし、観光に関して言えば非常に細かく知識や情報が整理されているため、とても勉強になります。
 
◎旅行人
 旅雑誌『旅行人』のガイドブックは日本語のバックパッカー向けガイドとしては最も情報が細かいとされています。また、アジア、シルクロード、アフリカなど、発展途上国も大いにカバーしています。宿は基本的に安宿、乗り合いジープで国境越え、ビザの現地取得などが記載されているため観光旅行にはそぐわないかもしれません。日本人宿や、日本語の使えるネットカフェの情報は、旅行人ならではです。しばしば主観の強い口コミ的な情報や、古い情報が盛り込まれています。
 
 写真を撮ろう
 写真は絶対にたくさん撮った方が良いです。現地の人とのコミュニケーション、帰国時の報告、自分の思い出などいろいろとメリットはあります。管理人は、一眼レフを使ったこともないまったくの素人なので、コンパクトデジタルカメラについて、個人的な意見を述べます。
 
 旅行で優先すべき機能は、頑丈さ→レンズの画角→手ぶれ補正→起動の素早さ→その他の機能→画素数の順です。画角は光学ズームで3倍以上は欲しいところです。手ぶれ補正機能は、安いものはISOによる簡易補正(画像が粗くなる)しかないので注意です。起動の素早さはモデルによりけりです。旅先ではシャッターチャンスを逃さないよう、毎日カメラを持ち歩くので、起動の早さは割と重要です。なお、画素数はあまりこだわらなくても良いと思います。
 連写、動画、外付けワイド・望遠レンズ、LAW撮影(後に細かい編集ができる重い生データ保存)、ISO、マニュアル撮影、顔認識、マクロ撮影など好みに合った機能を洗い出して、必須機能と比較してください。
 旅行で持っていくカメラであれば、旅行用の防水防塵機能の備わったラインナップもあります。メーカーごとに発色や操作性やデザインに差があるので好みで選べばよいと思います。管理人は広角撮影と夜景撮影が好きなのでリコーです。
 
 写真データはかなり重いです。メモリカードは多めに持っていき、併せてフラッシュメモリや小型外付けハードディスクやDVDなどの保存メディアを用意する必要があります。パソコンがなくても、ネットカフェに行けば、現地でデータ管理が簡単にできます。
 
 かばんの中身の総チェック
 日本から持参したい必須アイテムには★印を、現地調達できる必須アイテムには◎印を付けています。無印は必須ではないものです。★印と◎印だけなら、35Lのかばんで充分です。管理人は、45Lのかばんでパソコンも持ち歩きます。また、テントや自炊道具を加えても65L程度あれば足りると思います。ただし、可能な限り荷物は減らします。荷物が多くなるほど、比例して防犯にも気を取られます。個人的には女性40L以下、男性50L以下が妥当だと思います。
外装備バックパック
ネット通販
55L以上で口に南京錠がつけられるのものは、ドイター社のトランジットなど。
パックセーフ
ネット通販
バックパックをくるむワイヤーネット。ひとり旅ではあると安心。
ザックカバー
ネット通販
雨やほこりを防ぎ、バックパックのモチを良くする。欧米人パッカーの愛用品。
南京錠とチェーン
ドンキホーテ
カバンのチャックにつけたり、安宿で使ったりする。 5つほどあれば充分。
サブバッグ
無印良品
無印良品のメッセンジャーバッグが手頃。デイパックでも良い。
アーミーナイフ
東急ハンズ
いわゆる十徳ナイフ。はさみ、栓抜きがあれば大きさ、形状などなんでも良い。
腕時計
バックライト、アラームが付いていればなんでも良い。
方位磁石
東急ハンズ
小さすぎると針が動きにくいので直径3センチ以上のもの。
電子ライター
火起こしやガスの着火などタバコ以外にもよく使う。LEDライト付きならなお良い。
ヘッドライト
ドンキホーテ
日本が最安。停電時に意外と便利でよく使う。
トレッキング靴
ABCマート
トレッキングやハイキングをする人は必要。ティンバーランドなど丈夫なものが良い。
クロックス靴
ネット通販
ゴムサンダル。通常の旅行ならこれと靴下重ね履きで充分かもしれない。
予備バッグ
小さく畳めればなんでも良い。日本のショッピングバッグは軽くて丈夫。
貴重品パスポート入れ
成田空港
クリップで腰ベルトに留め、ズボンの内側にぶら下げる。
マネーベルト
成田空港
腰巻くタイプ。東急ハンズなどに売っている、足に巻くタイプも併用すると良い。
貴重品袋
成田空港
普段取り出さない現金やTCなどを保管する。なんでも良い。
手続き書類
パスポートの顔写真ページコピー、顔写真(3.5-4.5で良い)を各10枚ほど。
お財布
百円均一
必ずチェーンをつけること。チェーンがない場合はハダカ銭も可。
機器系カメラ
バッテリやSDカードは予備も忘れずに。
三脚
夜景撮影では必須。ぐにぐに曲がるゴリラポッドが手軽で使いやすい。
コンセントプラグ
成田空港
サスコムなど、世界対応のもの。
タコ足延長コード
コンセントプラグが複数利用できる。どちらかと言えばタコ足目当て。延長は短くて良い。
ノートパソコン
最近はミニパソコンが激安で出回っている。無線LAN内蔵型を推奨。
LANケーブル
あまり使わないが、荷物にならないのであればあっても良い。
外付けHDD
バックアップ用に。最近は大容量で小型のものが安く出回っている。
iPOD
小さいから一応持っていく。音楽は意外と大事。
携帯電話
意外とどこでも使える。目覚ましなどの機能も重宝。盗難にはくれぐれも注意。
図書類ガイドブック
ネット通販
LonlyPlanetを愛用。不要になったら欧米の旅行者とも交換できる。
文庫本
ブックオフ
ふだん読まないようなものなど2冊ほど。旅行者同士で交換する必須アイテム。
辞書
ブックオフ
コンパクトサイズ。現地語⇔英語などがたいてい現地の書店で手に入る。
地図
大型書店
ミシュランの地図が詳しいが、一般旅行者はガイドブックで充分。
生活品手ぬぐい
ロフト
4枚は必須。バンダナ、乾きやすいタオルと大活躍。100円均一は短いので避ける。
おはしなど
自炊時などに使うと現地でのウケも良い。給食で見かけるフォークスプーンも便利。
入浴セット
リンスインシャンプーとかみそりと石鹸。
洗濯セット
東急ハンズ
洗濯ばさみ付き選択ひも、洗剤。
寝袋
ネット通販
シーツ状に開けるもの。ベッドの虫よけなどになる。
蚊帳
ネット通販
安物でよい。
空気枕
東急ハンズ
夜行バスや枕のない宿で、あると非常に楽。
チャック付菓子袋
ジップロックより丈夫。洗剤や食材を入れたりする。
ポリ水筒
東急ハンズ
熱湯消毒も可能。未使用時は小さく丸められて便利。登山用品店で。
ブリキのコップ
直径10センチの大きめのもの。お茶、ラーメン、湯沸かしなどに使う。
電熱コイル
日本で入手困難。発展途上国では雑貨屋で安く手に入る。鍋に突っ込んでお湯を沸かす。
調味料
スープの素、塩、コショウ、砂糖、ニンニク、マヨネーズは腐らない。
小型テント
ネット通販
1人用のワンタッチテント。トレッキング、アフリカに行くのなら安物でもあると便利
衛生品虫よけスプレー
蚊や南京虫対策はした方が良い。現地で蚊帳なども買える。
ミヤリ酸
ネット通販
強ミヤリサン(錠)が手頃。正露丸よりも効く、と旅行者に評判の胃腸薬。
トイレットペーパー
発展途上国のトイレでは、紙が用意されていないことが多い。常備。
ウェットティッシュ
シャワーが使えない夜行移動や、食事の衛生面にも良く使う。
制汗デオドラント
夜行移動や洗濯ができない際には、自分が快適。
その他の薬品
綿棒、ヨウ素うがい液、風邪薬、脱脂綿、リップクリーム、粉ポカリ
テーピングテープ
薬局など
テーピングだけじゃなく、洗濯ひもの固定やバッグの補修などにも使える。
ミニ爪切り
すぐに伸びるので、剥がさないように小まめに爪を手入れすること。
コンドーム
薬局など
バックパッカーたちは総じて若い。男性も女性もお守りとして持って行くことが多い。
衣料品パーカー
内側にフリースを着脱できるもの。防水スプレー漬け。
ズボン
ネット通販
2本。ColumbiaのTITANIUMのコンバーチブルパンツがもっとも機能的でお勧め。
トランクス
3枚。最近は世界でもトランクス派が増えたので、現地調達が楽。
Tシャツ
3枚。ユニクロなどが丈夫。寒冷地では長Tシャツが現地調達できる。
靴下
3足。厚手のハイソックス。
衣類圧縮袋
ロフト
百円均一以外の、日本製のものを用意すると良い。
裁縫セット
手洗いを繰り返すと衣類が痛む。かばんの補修にも使える。100円均一で良い。
防寒具
ももひき、腹巻き、皮手袋は現地調達ができる。
日除けグッズ
帽子とサングラスは現地で買える。ターバンなど現地衣装が機能的でオシャレ。
その他手記
3冊。A5でリング綴りの丈夫なミニノート。
ボールペン
百円均一
10本。あげたり無くしたり。粗悪なボールペンはインクが出なくなる。
ファイル
クリアポケットファイル。チケット整理などで重宝する。
あめ玉
日本の売れ筋(紅茶あめやソーダあめなど)をあいさつ代わりに配布するとウケる。
5円玉
20個ほど。ちょっとしたお礼に先々でばら撒く。
和風ポストカード
ロフト
かさばらないし、メッセージを添えてお礼をしたいときには使える。
瞬間接着剤
補修個所に脱脂綿を巻いて使えば化学反応(発火注意!)を起こし完全凝固する。

 
 旅行用品は、Victoriaなどの大手アウトドア用品店で取り扱っています。手にとって感触などを確かめると良いです。しかし、正規料金です。既に買いたいものが決まっている場合で、もっとも安く楽に探すのであればネット通販がお勧めです。楽天市場や価格.comなどで検索をかけると、品数も豊富で探しに行く手間が省け、なおかつ格安で入手することができるのです。(例:クロックス靴……店頭価格4千円+時間+交通費 ⇒ ネット価格2千円+送料)

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■現地で
 お金のあつかい
◎現金の利用
 国境、空港、銀行などで米ドルなどから現地通貨に両替することができます。不安な場合は、直前の国を出る前に次の国の通貨を少しだけ両替すると良いです。その際、ガイドブックや旅行者などから最新のレート情報を入手しておけば、ボられにくいです。手持ちの現地通貨は、できるだけ小額紙幣にしてもらった方が、使いやすいです。常に多額の米ドル現金を持ち歩くのはリスクが高いため、手持ちの米ドル現金が少なくなってきたら、こまめに補充することをお勧めします。盗まれた場合は、保険もききませんし、泣き寝入りするだけです。また、当然のことながら、現地通貨もこまめに両替して調達するのがリスクヘッジに効果的です。
 
◎カード類の利用
 PLUS・VISAやCIRRAS・MASTERなどのATMが普及している国であれば、日本の銀行口座のお金を現地通貨として引き出せます。国際キャッシュカードの場合は引出手数料が数百円かかり、クレジットカードのキャッシングの場合は利息が数百円かかります。つまり、どちらでも構いません。国や銀行によっては、現地通貨ではなく米ドル現金として引き出すこともできます。手持ちの米ドル現金が少なくなってきたときにはとても助かります。VISA・MASTERカードは、全世界で使えます。特にVISAカードは発展途上国の露店市などでも利用できることもあります。ただし、スキミングや上乗せ請求がしばしばあるので、利用は信用できるところに絞るのが賢明です。盗まれた時のため、海外緊急連絡先の電話番号やカード番号は、ノートなどに控えておきます。
 
◎米ドルTCの利用
 米ドルTCは、現地の大手銀行に手数料を支払うことで現地通貨または米ドル現金に換金することができます。それ以外の両替機関では通用しにくいです。また、発展途上国であっても、中級以上のホテル、大型の土産物屋や大手の旅行代理店などでは、米ドルTCをそのまま代金支払いで受け取るケースもあります。ただ、非常にまれなケースですので、あまり期待しない方が良いでしょう。盗まれたときには再発行してもらえるので、TCの番号はノートなどに控えておきます。
 
◎持ち歩き方
 置き引きや抜き取りの可能性が高いので、かばんには入れないようにします。普段使う小口現金は裸でポケットに入れたり、チェーン付きの財布に入れます。これでスられにくくなります。大口現金、カード類やTCはマネーベルトなどに分散して持ち歩きます。ただし、強盗に遭って身ぐるみはがされたら一巻の終わりですので、そうなっても大丈夫なように命金(帰国できる最低限の資金)をひそませるのが、旅の達人です。
 
 食生活と衛生
 怖がっていたら、楽しめないので、長期旅行者であればチャレンジ精神が大切です。短期旅行者は、帰国後の生活があるので、無茶はしないに限ります。現地人が日常的に食べているモノに当たっても、死にません。当然のことながら、得体の知らない他人から勧められたモノは安直に口にしない方が良いです。日本人の、親切心を断れない人の良さに付け込んだ睡眠薬強盗が多いです。
 
◎飲食物について
 気をつけなければならないのが、バクテリア・異物・ウイルスです。
 現地人が飲んでいる水は、飲んでも構いません。煮沸すればバクテリアやウイルスは消毒できます。また、浄化剤(ウォーターピュアリファイ)でバクテリアを退治することができます。石灰やサビなどが混入している場合は濁っています。ペットボトルの水はどの国でも売っています。購入前に栓が空いていないか必ず確認しましょう。腹痛ウイルスと肝炎ウイルスは、汲み置き・回し飲みにリスクが存在します。
 日本人は生野菜が大好きですので、外国で野菜不足に悩まされることが多いです。通常の食堂などで出されるカットフルーツや生野菜サラダは現地人も食べているので大丈夫です。毒物やウイルスが潜んでることはありません。野菜は細胞が生きていますので、バクテリアの繁殖は、味とニオイでわかります。かといって率先して頼む必要もありません。フレッシュな青物が食べたいのであれば、市場に出向き、自分で洗って皮をむいて食べるのが、一番安全でおいしいです。農薬がキツいことがありますので、良く洗います。
 肉・卵・乳製品や加工食品は、必ず火が通っているかを確認して食べます。これらの細胞は死んでいるので、バクテリアによる痛みがすぐにはわかりません。通常の食堂で出される温かい料理はまず大丈夫でしょう。逆に市場で売られている総菜や、屋台のホットドッグなどは危険です。ちゃんと火が通っているかをよく確認するのが重要です。
 ちなみに、バクテリアは細菌などの生き物ですので、水がない・寒いところでは生きていけません。ウイルスはDNAを持った細胞に過ぎず、生き物ではありませんから、干からびても凍っても死ぬことはありません。しかし、いずれも加熱や抗体(捕食者)で消滅します。
 
◎対策
 バクテリアや異物による腹痛にかかってしまったら、ミヤリ酸錠と水分補給でさっさと体外に出してしまえば1、2日で完治します。正露丸は下痢止めですので、バス移動などで役に立ちますが、排泄が遅れるので根本解決は期待できません。とにかく『出す』ことが大切です。
 腹痛ウイルスにおかされてしまったら、卵の腐ったようなゲップが出るのでわかります。発熱・神経痛・手足の痺れを感じたりすると危険です。『卵ゲップ』を感じたら早期に疑い、休養と水分を充分にとれば、5日程度で治癒します。ひどいようなら医者に行くことも考えます。その際は任意保険デスクに連絡して、指示を仰ぎます。肝炎ウイルスは、予防接種を事前にしておけば問題ありません。
 
 海外からの連絡手段
◎ネットカフェ
 現在は世界中どこにでもあるインターネットカフェでウェブメールにより連絡ができます。日本の漫画喫茶なみの浸透度です。
渡航先
インターネットカフェ
日本語のインストール
渡航頻度
 首都 確実にある 多い 高い
 メジャー観光地・主要都市 ほぼある 多い 非常に高い
 マイナー観光地・交通の要所 ほぼある 少ない 高い
 地方都市・田舎町 あるかも ない 低い
 電気のない村・辺境・集落 ない ない 低い
 
 通信状況は日本ほど良くはありませんが、中南米だろうとアフリカだろうと連絡できます。日本語がインストールされていない場合は「Genki Desu」とローマ字で書きます(相手からの日本語は文字化けして読めないこともたまにあります)。カフェ利用料はどの国も1時間数百円程度です。また、外国人の多い観光地では、skypeによる通話を売り文句にするネットカフェもあります。事前に相手にskype登録をしてもらい、ログイン時刻を合わせれば、無料で通話ができてしまいます。声の力は、強いものです。
 
◎電話
 携帯電話は、海外通話が搭載された機種を用いれば、ほとんどの国で通話ができます。また、通信の発達した国であれば、E-mail機能も使えるので便利です。現地人が現地の携帯電話を使っているところでは、通常通話できます。料金は高めですが、数百円程度なので大いに使えば良いと思います。ただし、海外の携帯電話の多くがsimカード式(プリペイド)で、nokia製が主流です。つまり、みんな端末を欲しがります。日本製の携帯電話はまず見かけません。よって、多くの人が珍しい本の端末を狙います。例えば、ドミトリーで日本人が携帯電話を目覚まし代わりにして、枕もとに置いて寝ていたら……?
 また、海外旅行保険のデスクやクレジットカード会社にコレクトコールで連絡するときは、事情を話して、滞在先の宿や警察の電話を借りると良いでしょう。コレクトコールは着信者払いの電話で、固定電話からかけます。
 
◎郵便局
 海外の郵便局はどこからでも手紙が送れます。値段も数百円もしません。海外からの手紙はお土産になります。また、旅先で増えた荷物は、都市部であれば国際便で日本に送ることもできます。料金は数千円ですが、身軽さには代えられません。たいてい郵便局で小包の箱を用意してもらえるので、そのまま送りたい荷物を持参すれば大丈夫です。料金の安い国は旅行者同士で有名ですので、安く送りたいのなら、現地で情報収集をするのが良いです。国際便には、船便と飛行機便があり、船便だと数か月かかることもありますが、安いです。
 
◎日本から
 滞在予定のホテルや、大使館に宛てて日本から小包を送ることができます。日本の郵便局のEMSなどは、小物しか送れませんが、安くて速くて安全です。
 
 防犯の知恵
 旅先で巻き込まれる犯罪のほとんどが軽犯罪です。強盗や誘拐などの重犯罪は、常識的な行動で防ぐことができます。発展途上国では、当然のことながら軽犯罪のリスクが非常に高いです。つまり、軽犯罪を制す者は犯罪を制すといっても過言ではないと考えています。
 
 スり、置き引き、ひったくり、ボったくり、抜き取りなどの軽犯罪の7、8割は、『魔がさす』ことで起こります。よって、魔がささないように仕向けてあげれば、7、8割の犯罪者は断念するものです。この手がきかないのは残りの2、3割のプロだけです。妙な警戒心を振りまくと、自分も相手も疲れてしまいます。だから、あくまで自然に仕向けてあげることがミソです。
 
 たとえばマネーベルトはその典型です。あれは隠すためのものではありません。バックパッカーがマネーベルトをしていることくらい、現地の悪い人は知っています。荷物には見えるように南京錠を付けます。ナイフで布を切られたらおしまいですが、カギを見て諦める犯罪未遂者がほとんどなので、効果は抜群です。また、共同部屋の宿に荷物を置くときも、しっかり口を閉じてキチンと置くと良いです。だらしなく開けっ放しの荷物は、手を延ばせば中身に手が届きます。特に共同部屋での貴重品や荷物の管理は、旅行者同士が気持ち良く過ごすためのマナーともいえます。
 
 大使館や外務省の役割
 在外大使館は、駐在員の安全や更生を第一に考えていますので、旅行者にとっていつも都合よく動いてくれるとは限りません。たまに無茶な注文をする旅行者がいる、という話を聞きます。不幸にも重犯罪や紛争に巻き込まれてしまってしまった場合は、本来の公務ですので頼りになります。しかし、無一文になってしまったなどの場合は、対策をアドバイスしてくれるものの、流動的には助けてもらえないケースがあります。利付き貸与はあるらしいですが、借りられるケースと借りられないケースがあるそうなので、なんとも言えません。大使館員の人情に期待する、程度のつもりが良いかも知れません。
 とはいえ、旅先では自分の責任でやりくりするというのが、鉄則です。
 
 外務省の情報は、大事です。旅慣れた人の中には「盲信は危険、自分の目で見て判断しよう」と、言う人もいますが、管理人は外務省の情報を大切に考えます。なぜなら、外務省の退避勧告が出ている地域に観光に行って拉致されたら、目も当てられないからです。「外務省情報なんかアテにできない」、と言った人は責任を取ってくれません。
 また、無責任な人の発言よりも、外務省の情報の方が(真実はどうあれ)社会的に信用されています。海外安全ホームページには、危険情報が色分け地図で掲載されていたり、最近の情勢不安や犯罪情報などがどこよりも早く掲載されています。確かに、実際に行ってみたらまったく平和だったという話も良く聞きますし、管理人自身もそういう経験が多くあります。ですが、個人レベルの楽しみであれば、リスクを冒すより他に見るところを探した方が良いと思います。
 どうして外務省が国家予算を割いてまで危険情報を国民に配信しているか、その趣旨を考えてあげられるのならば、『盲信』ではないと思います。ですので、旅先のネットカフェでメールチェックをしたら、ついでに外務省のホームページにも目を通すことをお勧めします。
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